記事「訓練校の本音を知る」で、訓練校が国(厚生労働省)から職業訓練を委託される際のしくみについて解説しました。このしくみから、訓練校がどういった受講生を入校させたいかが分かってきます。
しっかり受講期間を当校で満了してから、3ヶ月以内に就職してほしい
この「本音」を基本に、私自身の経験(4回受験し、3回の受講歴)と知人、さらに学校関係者からコッソリ聞いた情報も加え、独自に合格しそうな人物像をまとめました。
□については、コースや訓練校によって若干異なりますが、■については、すべてに共通です。
- ■ 筆記試験は最低限できればよい、それよりもやる気
- ■ 協調性のある(他の受講生と軋轢を生まない)人
- ■ ちゃんと就職できそうな人、就職への意欲が強い人
- ■ 事前の説明会、施設見学会に参加したヤル気のある人
- ■ 訓練期間中は、最後まで受講する意志がある人
- □ 会社都合離職者>自己都合離職者(不可抗力による理由)
- □ 45歳以上>30歳以上>20代(緊急性の高い順)
- □ 該当コースの経験が少ないか、未経験
このような訓練校の意向に応えられるようなアピールをするには、どうしたらいいでしょうか?面接と書類選考は、言うか書くかの違いだけで、基本的に盛り込む内容は同じです。
具体的には…
- 前職を退職した時の状況と今の状況(現状把握)
- なぜその職を選ぶか?その動機と、考えている方向性(説得力)
- 就職活動をしていく中で足りないものは何か?今何を取り組んでいるか?
- 独学だけでは、どういったことが難しいか?(職業訓練の必要性)
- 訓練中に就職が決まっても、最後まで訓練を受ける意思があること
上記のことを簡潔に、一つの流れとして言葉や文章で表現すること。とくに「最後まで訓練を受ける意思」は必ず盛りこんだほうがいいです。
しかし、私も文章を簡潔にまとめるのがいまだに苦手で、時間がすごくかかります。以前はこの記事「管理人のケース」のごとくでした…。なので、余裕をもって選考に向けての対策が必要になってきます。
逆に、これはダメだというものも一応あげておきます。
- 単に資格を取りたいから
- 単に知識を得たいから
- 単に勉強したいから
- 目指す職業と訓練内容が一致していない
『そんなの自分で勉強すればなんとかなるんじゃない?』などと思われてしまい、職業訓練の受講理由に乏しいですよね。
締めくくり
敵を知り、己を知れば百戦危うからず
この職業訓練の選考においても、このことわざが当てはまりますね。
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