求人情報サイトや転職サイト(以下、求人サイト)を利用することは、求人検索をするうえで非常に効率的です。また、これらのサイトは求人情報の掲載のみならず、就職に関するさまざまな情報提供、アドバイスなどのサービスも無料で利用できるところが多く、利便性も高いです。
先に、求人サイトのメリット・デメリットをまとめてみます。
求人サイトのメリット・デメリット
メリット
- 求人件数が豊富(求人サイトにしか掲載しない優良企業も)
- 簡単に検索できる(ハロワと違い、条件を細かく設定可能)
- サイトによっては非公開求人もあり
- 求人情報以外にもさまざまなノウハウや情報提供
(履歴書の書き方、面接対策、自己PRの方法など) - 「自己分析」や「適性・適職診断」サービスがあるサイトも
- スカウトあり(サイトのタイプによる)
- 一度職歴を登録しておけば色々なサービスを利用できる
- 無料コンサル(プロ)によるアドバイスが受けられる(サイトによる)
デメリット
- あらかじめ目的・条件を明確にしないと情報に溺れやすい
- 自分のスキル不足などで、充分なサービスが受けられない場合も
とくにデメリットを考えた場合、まず自分の希望や現在のスキルを見直し、最適な求人サイトを複数登録し、利用することが効果的です。
求人サイトの種類
ひとくちに求人サイトといっても、いくつかの種類に分けることができます。ここでは、便宜的に3つに分類して、各々のサイトの簡単な解説をします。
公的機関によるサイト
こちらはハローワーク(厚生労働省)が中心のサイトですね。メリットは、職業訓練や雇用保険などと同じ土俵なので、就職促進給付など、各種手当などの手続きも簡単です。
逆にデメリットとして、企業は求人を無料で掲載できるので、それゆえ、中には採用意思のないもの(空求人)や、掲載内容とだいぶ違う雇用条件のものが混じっていることも多いです。
※参考記事「企業の実態を知るには」
- ハローワークインターネットサービス
求人閲覧だけでなく、ハローワークの各種サービスにアクセスできます - しごと情報ネット
こちらは上記ハローワークサービスより範囲が広いです
直接掲載・応募型サイト
こちらは企業が求人を「広告として」掲載しているサイトです。広告なので、サイトに掲載するさいは広告料を企業が支払います。よって、企業の採用意欲も高いです。
また、求人情報の掲載だけでなく自己分析や適性・適職診断、転職相談など、就職にまつわる各種サービスを無料で提供しているサイトも多いです。
リクナビNEXT
リクルートが運営し、求人数もトップクラスです。
また経歴をサイトに登録しておけば、企業からの直接スカウトを見込め、
転職に関する各種情報やノウハウも提供していて、便利なサイトです。- エン・ジャパン(転職)
大手企業より、中小企業やベンチャー企業の求人が多いのが特徴。
サイト上で経歴を添削するサービスや、転職相談などの独自サービスもあります。 DODA
こちらも求人数はトップクラスで、企業からの直接スカウトも見込めます。
また、非公開の求人も多いので、その分求人数が大幅に増えています。- マイナビ転職
求人数が5千件以上とかなり多いです。大手から中小企業まで幅広く、
有名企業の名前もけっこう見られます。
また「転職MYコーチ」という、履歴書の添削から面接アドバイスまで、
Web上でのサポートが無料で受けられる人気サービスもあります。 - 転職サイト@type
SEなどのIT関連や外資系の求人が多いのが特徴です。
また登録情報や、行動履歴からその人に合った求人を自動で知らせてくれる機能
(足あとマッチング)を備えた、ユニークなサイトでもあります。 - イーキャリアJobsearch
ソフトバンクの系列企業が運営しており、ITや営業系の求人が多めで、
その分野のいろいろな情報も掲載されています。
匿名でもサイト上で経歴を登録しておけば、企業からのスカウトが見込めます。 - Find Job!
SNSサイトのmixiと同じ運営会社によるサイトです。
IT系の求人が多く、中小ベンチャー企業の求人掲載が多いのも特徴的です。 バイトル社員
アルバイト求人サイト「バイトルドットコム」の社員版です。
特筆すべき点は、自分で撮った動画を自己アピールに使えることです。
求人応募者の雰囲気がわかるので採用側とのミスマッチが防げますし
この動画を面接のかわりとする企業もあり、かなりユニークです。- ジョブセンスリンク
こちらのサイトを通して採用されると、最大10万円の祝い金がもらえる特典あり。
求人案件は、比較的幅広く掲載されています。 はたらいく
リクルートの運営サイトで、よく求人サイト「タウンワーク」と連動しています。
そのため、地元に密着した求人が見つかることも、よくあります。- 厳選した求人のみを掲載『Green』
IT系やWeb業界の採用情報に強いサイトと謳われています。
求人件数も、けっこうな数が掲載されています。
人材紹介型サイト
こちらは人材紹介会社が運営するサイトです。
転職エージェントと呼ばれるプロのキャリアコンサルタントにより、求人の紹介と、その前後にキャリアカウンセリング(転職相談)がおこなわれます。そのため、企業とのミスマッチを未然に防ぐことができます。
また面接などのスケジューリングもコンサルタントに設定してもらえるなど、面倒な手続きを任せることも可能です。
さらに、人材紹介型サイトに集まる求人は一般に公開されない非公開が多く、その性質上、優良な案件であることが多いです。
こうしたメリットを享受するために、まずサイトで各社の特徴を知り、自分に合いそうなところは、まず会員登録し経歴を提示しましょう。
- パソナキャリア
大手人材サービスのパソナが運営する紹介型のサービスです。
取引先企業とともに求人の件数もトップクラスなので、幅広い分野の求人に出会え、
自分に合う仕事をえらべる可能性が高いのが魅力的です。 - 【リクルートエージェント】
パソナキャリアとともに取引先企業が多く、求人数も業界の中で最多です。
ネームバリューもあり、コンサルタントの担当も細分化されているので、
よりマッチングしやすいのが強みです。地方にも多くの拠点があります。 - マイナビエージェント
ここも大手のネームバリューによる案件の多さが強みです。
さらに、女性の転職にスポットを当てたWoman Willというサービスがあり、
そこには女性コンサルタントが同性の立場から支援してくれます。 - typeの人材紹介
大手求人情報誌typeが運営。求人サイト@Typeと同様、IT関連や外資系の求人が多め。
扱う非公開求人はかなり多く(1.5万件以上)、ここでしか見られないコンサル業の求人も
あります。 DODA
直接掲載・応募型サイトとしてご紹介したDODA(デューダ)内にある
人材紹介型サービスです。
リクルートエージェントと比肩する求人数を誇り、また全国に支店があります。