まず、ここでいう「失業者」とは職業訓練申込みの時点で雇用保険の受給資格がある人と定義します。在職中の方、まだ受給資格の確認を受けていない方は、こちらの記事「訓練校入校までの手順(在職者編)」をご覧ください。以下に手順をご説明します。
- 情報を入手する
- 入手した情報を参考に、受けたい訓練コースを決める
- 行きたい訓練校を見学する
- 受講申込書(名称が異なる場合も、ここではこれで統一)に必要事項を記入する
- 窓口にいき受講申込書を提出する
- 選考を受ける(面接や検査などがある場合)
- 合格したらハローワークで手続きする
- 入校式(入学)
1.情報を入手する
くわしい情報の取りかたは、こちらの記事「職業訓練の種類と選び方」をご覧ください。注意点は、訓練開始日から1~1.5ヶ月前に申込み締切日を設定する訓練校がほとんどなので、行きたい訓練校の開始日(開始月)から2ヶ月前には調べはじめるのがベターです。
ただ、あまり早いとまだ募集要項が出ていない場合があります。そのときは窓口で訊くか、「平成◎年 職業訓練 (都道府県)」などと検索すると、過去の募集要項を載せている自治体が少ないながら出てくるので、それを参考にするのもいいでしょう。
※例:東京都、千葉県
2.入手した情報を参考に、受けたい訓練コースを決める
講習内容の詳細をパンフレットなどで確認します。その際、講習内容だけでなく、訓練校の場所など無理なく通学できるかなども検討しましょう。
⇒参考記事「職業訓練を受けるメリット」「デメリットはあるか」
3.行きたい訓練校を見学する
行きたい訓練校を絞ったら、見学会の日程が記載されていないか確認しましょう。なくても随時受付けている所が多いので、電話で直接確認し予約をいれます。
当サイトの記事「見学会には参加しよう!」にも記載しましたが、見学会参加は訓練校合格へのパスポートとみなしても過言ではありません。現場を隅々まで確認するためにも、ぜひ参加してください。
4.受講申込書に必要事項を記入する
見学会に参加し、行きたい訓練校を決めます。受講申込書に必要事項を記入しましょう。委託訓練の場合は、冊子の巻末に受講申込書がついていることもあります。
または「職業訓練 受講申込書 (都道府県)」で検索すると、申込書のPDFがダウンロードできる自治体のサイトもあります。これをプリントアウトして記入してもいいでしょう。
例:東京都、千葉県
※パンフレットを余分に3部くらいもらってくれば、書き損じがあった場合も安心?
5.窓口にいき受講申込書を提出する
いよいよハローワークの担当窓口で受講申込書を提出します。ちなみに郵送では受付けてもらえないので、面倒ですが窓口まで出向く必要があります。その際、持参するものは以下です。忘れないようにしましょう。
- 受講申込書
- 証明写真(縦4cm×横3cm)…受講申込書に貼って提出する場合あり
- 雇用保険受給資格者証
受講申込書の提出と同時に、雇用保険受給資格者証の提示も求められます。理由は、応募資格などを確認するためです(なので郵送では受付られないのでしょう)。
⇒参考記事「応募資格と優先順位」
申込みのあとに担当者から合格後の手続きについての説明と配布物を渡されます(写真例)。
6.選考を受ける(面接や検査などがある場合)
選考方法は、コースや訓練校によりさまざまです。面接、書類選考、筆記試験、適性検査などが、単体か複合で選考に用いられます。面接と書類選考については、基本的な考え方は一緒です。
⇒参考記事「訓練校の意向を知る」「職業訓練に合格するには」
それぞれの選考方法について、別記事「選考種別対策」にまとめましたので、ご覧下さい。
7.合格したらハローワークで手続きする
さて、めでたく訓練校に合格したら、再度ハローワークの担当窓口で手続きします。手続きする日程や詳細は、手順「5.窓口にいき受講申込書を提出する」であらかじめ決められているので絶対に忘れないようにしましょう!もし忘れた場合は、せっかくの合格が取り消されます。もったいないですね。
8.入校式(入学)
訓練校で、訓練初日は入校式を行います。通学時の諸注意、また通学経路の申請も受付するので、あらかじめ利用する交通機関を調べておきましょう。